慣用句とは?
元々のことばの意味とは全く異なった意味で使われることば。正しく使えないと恥ずかしい思いをするため注意が必要です。
慣用句一覧
慣用句 | 意味 |
---|---|
揚げ足を取る | 人の言った言葉じりや言い誤りをとらえてバカにすること。困らせること。 |
足がつく | 逃げた足取りが分かること。痕跡が残っていること。 |
足が出る | 思っていたよりもお金がかかって足りなくなる。出費が予算を上回ること。 |
足が棒になる | 疲れて足がよく動かなくなること。 |
足元を見る | 人の弱いところにつけ込むこと。 |
足を洗う | 悪い仲間、悪い行いや仕事を辞めて、真面目になること。よくないことをやめる。悪い生活態度を改める。 |
足を伸ばす | 遠くに行くこと。本来の目的地よりも少し先にいってみること。 |
足を引っ張る | 他人の成功や昇進の邪魔をする。また、物事のスムーズな進行を妨げること。 |
頭が下がる | 感心して、敬う気持ちが出てくること。 |
油を売る | 仕事などの途中で、無駄話をして時間を無駄にすること。怠けること。 |
息を飲む | 驚いて息ができない様子。はっと驚く様。 |
板につく | 経験を積んで、職業や任務などがその人にピッタリあうようになること。うまくこなしている様。 |
一目置く | 相手を自分より優れていると認めること。 |
芋を洗うよう | 大勢の人で混雑している様子。人が多すぎて身動きがとれない状態。 |
牛の歩み | 進行、進歩が非常に遅いこと。 |
腕によりをかける | 腕前を示そうとして勢い込む。 |
馬が合う | 相手とよく気が合う。 |
お茶を濁す | いい加減な事を言ったり、したりして、適当にその場をごまかすこと。一時しのぎ。 |
尾ひれをつける | 事実以上のことを付け加えて、話を大げさにすること。 |
顔が売れる | 大勢の人に顔を知られて、勢力を持つようになる。人気者になること。 |
顔が利く | 名が売れていて無理が通ること。 |
顔が広い | いろいろな人をよく知っている。また、多くの人たちと付き合いがある様子。 |
顔から火が出る | 非常に恥ずかしい思いをすること。うろたえて顔が真っ赤になる。 |
顔に泥を塗る | 相手に恥をかかせること。 |
顔をしかめる | 不快なことがあって、顔にシワを寄せる。 |
肩を入れる | 味方をする。贔屓する。肩入れするとも言う。 |
肩を落とす | 力を落としてがっくりする様。 |
肩を並べる | 対等の位置につく。レベルが同じ。 |
肩を持つ | 味方をする。贔屓(ひいき)をすること。 |
気が置けない | 緊張したり遠慮したりする必要がなく、親しく付き合える様子。打ち解けてのびのびと楽に付き合える様子。 |
木で鼻をくくる | 無愛想に冷たくもてなすこと。 |
釘を刺す | あとで問題が発生しないように、あらかじめ念を押して強く確認しておくこと。 |
口が重い | あまりしゃべらない |
口が固い | 秘密を守ってしゃべらないこと。言いふらさないこと。 |
口が滑る | 言ってはいけないことや隠しておくべきことを、うっかり話してしまうこと。 |
口車に乗る | うまい話に騙される。 |
口を切る | 最初に話し始める。口火を切るともいう。 |
口を尖らせる | 不満の表情をすること。不満気な態度。 |
口を挟む | 他人の話に横から割り込むこと。会話を邪魔すること。 |
口を割る | 仕方なしに本当のことをいう、白状する。 |
首を傾げる | 本当かどうか疑問に思う、あることに疑問や不信を感じて、納得、同意できないこと。 |
首を突っ込む | 関心を持つ。または深入りすること。 |
首を長くする | 今か今かと待ち遠しく思うこと。 |
腰を据える | 落ち着いて物事に対処すること。 |
小耳に挟む | ちらっと聞く。不確かさがあるが聞いたことがあること。 |
匙を投げる | もうだめだとあきらめて、努力することや行動を辞めてしまうこと。医者が患者を見放すこと。 |
舌を巻く | 相手の素晴らしさに驚嘆して言葉が出ない様子。非常に感心する様。 |
尻馬に乗る | 他人の真似をして軽々しい行いをしたり、喋ったりすること。 |
雀の涙 | 極めて僅かなもののたとえ。分量や金額がほんの僅かで、とうてい満足できるものではないこと。 |
高をくくる | 程度を軽くみていること。状態を軽く見ていること。 |
手が掛かる | 世話が焼けること。 |
手塩にかける | 面倒を見て大切に育てること。 |
手に汗握る | はらはら、ドキドキすること。 |
手に余る | 自分の力、能力を超えていて処理が難しい。持て余す。どうすることもできないこと。 |
手に負えない | 自分の力、能力を超えていて処理が難しい。持て余す。どうすることもできないこと。 |
手も足も出ない | 難しくて、どうにも手のうちようがない様子。自分の力ではどうにもならないこと。 |
手を打つ | 話し合いの決着をつける。またはどうしたらうまくいくかを考え、そのようにすること。 |
手を切る | 関係をなくす。これまでの関係をなかったことにする。 |
手をこまねく | 自分からなにもしないで見ている。相手が訪れる事を待っている。 |
手を結ぶ | 同じ目的のために協力する。提携。同盟。 |
手を焼く | 扱いきれずに困る。持て余す。始末に困る。 |
頭角を現す | 才能が人より目立ってくること。 |
二の足を踏む | 勇気が出ず、尻込みする。思い切った行動に出られず、どうしようか迷う。気が進まないでグズグズすること。 |
猫の手も借りたい | とても忙しく、誰でもいいから手伝ってほしい様子。 |
猫をかぶる | 本性を隠して、人の前でだけおとなしそうに見せかけること。また、知っているのに知らないふりをすること。 |
音を上げる | 弱音を吐く。限界だと感じて諦めること。 |
歯が浮く | 軽はずみなことを見たり聞いたりして嫌な感じがする。 |
歯が立たない | 相手が強すぎたり物事が難しすぎたりして、力が及ばない、全く敵わないこと。 |
鼻が高い | 得意になる。自慢に思うこと。 |
鼻であしらう | 相手の言うことに、ろくに返事もしないで、いい加減に扱う。人を軽んじていい加減に扱うこと。 |
鼻で笑う | 軽蔑して笑うこと。 |
鼻にかける | 自慢する。偉ぶる。 |
鼻につく | いつものことで、飽きていやになること。わざとらしい様子が嫌味に思えて不快になること。 |
鼻持ちならない | 目を背けるほど見苦しいこと。 |
鼻を明かす | 出し抜いてあっといわせる。予想外のことをして相手を驚かすこと。 |
腹が黒い | 悪い考えを持っている。腹黒いともいう。 |
腹が立つ | 怒っている様。 |
腹に据えかねる | 我慢ができない。我慢の限界を迎える。 |
腹を決める | 覚悟を決める。決断・決心すること。 |
腹を探る | 相手の考えを知ろうとする。相手の懐具合を想像すること。 |
腹を割る | 包み隠さずに、本心を打ち明けること。 |
歯を食いしばる | 苦しさ、悔しさなどを必死に耐える様。 |
骨が折れる | 苦労する。大変な状態。 |
眉を曇らせる | 心配のために表情が暗くなること。 |
眉をひそめる | 心配、不快などで顔をしかめる。他人の言動を不愉快に感じること。 |
水に流す | 前のことはなかったことにして和解する。過去のことを咎めないこと。 |
水を差す | せっかくうまくいっていることや仲の良い間柄などに、脇から邪魔をしたり、関係を悪くさせること。 |
身につまされる | 人の身の上のつらさを、自分のことのように感じること。 |
耳が痛い | 自分の悪いことをいわれたり、人のいうことが自分の弱点をついていたりして、聞くのがつらいこと。 |
耳が早い | 情報を人より早く手に入れること。 |
耳にたこができる | 同じを何度も聞かされて、うんざりすること。 |
耳につく | 聞き飽きてうるさく感じられる。 |
耳を疑う | 思いがけないことで、聞き間違いではないかと思ってしまうこと。 |
耳を貸す | 他人の話を聞く。聞こうとする。相談にのること。 |
耳を傾ける | よく注意して聞くこと。 |
耳を揃える | 金額や物の数量などをきっちり用意する。 |
虫がいい | 自分の都合だけ考えて他人を顧みない。自分にいいように考えること。 |
虫に触る | 気に食わないこと。嫌な感じになること。 |
虫の息 | 今にも絶えそうな息。今にも命が尽きてしまいそうな様子。 |
虫の居所が悪い | 機嫌が悪く、いつもより怒りっぽい状態。 |
虫の知らせ | 予感がする。なんとなく心に浮かんでくる、感じること。 |
虫も殺さぬ | 穏やかな性格。おとなしい性格な人のこと。 |
胸を借りる | 自分よりも実力が上の者に相手になってもらうこと。 |
胸を撫で下ろす | ほっと安心すること。 |
目を見張る | 驚いたり、感心したりして、目を大きく開く。驚嘆すること。 |
目が高い | もののよい悪いを見分ける力がある。よいものを選び出す力が優れている。 |
目がない | 非常に好きである。夢中になる。または見分ける力がない。 |
目から鼻へ抜ける | 賢く、際立ってすばしっこい。 |
目と鼻の先 | すごく近い距離。すぐ近くにある場所。 |
目に余る | 度を越してひどいありさまなので見ていられない。許容範囲を超えていて、これ以上見逃すことができないこと。 |
目に入れても痛くない | 非常に可愛い。 |
目もくれない | 見向きもしない。 |
目を疑う | 意外なことに驚く。信じられないこと起きて、自分の目が正しいのか心配になる。 |
目を輝かさせる | 物事に感動したり、喜んだりしているときの様子。 |
目をかける | かわいがって、面倒を見る。大切に育てる。 |
目を凝らす | じっと注意して見る。見つめること。 |
目を細める | 可愛くて、嬉しそうな顔をする。嬉しさや満足感で笑顔になること。 |
目を丸くする | びっくりして目を大きく開く様。 |