ことわざとは?
大昔より伝えられてきた、教訓や知識、風刺(ふうし)の意味を含んだ短いことば。日常生活や仕事の会話で適切に利用できるとちょっと博識な感じを出せますが、使いすぎると嫌がられるので注意が必要です。
ことわざ一覧
ことわざ | 意味 |
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青菜に塩 | 打ちひしがれて、ぐったりと元気のない様子。今まで元気いっぱいだったのに急に元気がなくなってしょんぼりとしてしまうこと。 |
悪事千里を走る | 善い行いはなかなか伝わらないが、悪いことはどんなに隠していてもあっという間に広まってしまうこと。 |
浅い川も深く渡れ | 簡単そうだからと油断すると失敗するということ。 |
足元から鳥が立つ | 突然身近なところから思いがけないことが起こる。急に思いつきで物事を始めること。 |
頭隠して尻隠さず | 悪事や欠点は全部隠したつもりでいても、隠し切れないでいることに気づいていないこと。 |
暑さ寒さも彼岸まで | 春の彼岸頃には寒さも和らぎ、秋の彼岸頃には夏の暑さも衰えて、過ごしやすい気候になること。 |
後は野となれ山となれ | 目の前の問題さえ解決できれば、その後のことはどうなっても知ったことではないという考え。 |
あばたもえくぼ | 好きな人ならどんな欠点もよく見える、長所に見えてしまうこと。 |
虻蜂取らず | 二つのものを同時に得ようと欲張って、結局は両方とも取り逃がしてしまうこと。欲張ると損する。一つのことに専念したほうがいう戒め。 |
雨垂れ石を穿つ | たとえ力が足りなくても、根気よく続ければ、必ず成功するということ。 |
雨降って地固まる | 悪いことや嫌なことがあったあとに、かえって前よりも状態がよくなること。もめごとがあると、議論をして互いの本音を理解し合えるようになることから、かえって落ち着いてうまくいくという意味。 |
蟻の穴から堤も崩れる | ちょっとした不注意や手抜きから大事件を引き起こすこと。 |
案ずるより産むが易し | 物事やる前には心配したり悩んだりするが、実際にやってみると案外簡単にできるものだということ。 |
言うは易く行うは難し | 口で言うのは簡単だけれども、実行するのは大変なのだということ。 |
石の上にも三年 | どんなことでも我慢強く辛抱すれば、いつか必ず成し遂げられるということ。何事も辛抱が大切であること。 |
石橋を叩いて渡る | とても用心深くて、慎重な様子。 |
医者の不養生 | 他人には立派なことをいうのに、自分は実行しないこと。人のことで忙しくて、自分のことをする隙がない。自分の心配をすることができない状態。 |
急がば回れ | 急を要するときには、遠回りに思えても、確実な方法をとったほうがいいということ。 |
一事が万事 | ある一つのことをみれば、他の全部のことが推測できるということ。 |
一年の計は元旦にあり | 何をするにも最初にしっかり計画立てることが大切であるということ。 |
一を聞いて十を知る | 大変もの分かりがいいこと。感覚が優れていること。 |
一寸の虫にも五分の魂 | ほんの小さなもの、弱い者でも、それ相応に誇りを持っているから、軽んじてはいけないということ。 |
一石二鳥 | 一度の行いで二つの利益を得るという意味。 |
犬も歩けば棒に当たる | 何もせずにじっとしているより、何でもいいから行動してみれば、思わぬ幸運にめぐり合うかもしれないということ。また逆に災難にあう可能性もあるという意味もある。 |
命あっての物種 | 命があるから何事もできるので、死んでしまったらおしまいだ。何よりも命を大切にしなければいけない。 |
井の中の蛙大海を知らず | 世間知らずの人は、自分の狭い知見だけで満足していること。自分が一番凄いものだと勘違いしていること。 |
鰯の頭も信心から | 鰯(いわし)の頭のようにありふれているものでも、信じている人にはありがたく、大切に思えるものだということ。 |
言わぬが花 | はっきり言わないところに奥ゆかしさ、味わいがあること。はっきりと口に出して言わないほうがいいということ。 |
魚心あれば水心 | 相手のやり方によって、こちらの感じ方も決まるということ。一方が好意をもつと、他方も好意を持つようになる。 |
牛に引かれて善光寺参り | 自分の意志ではなく、他から誘われて思いがけないよくことに巡りあうこと。 |
嘘から出た真 | 嘘といってしまったことが、たまたま結果として本当のことになってしまうこと。思いがけずに本当になってしまうこと。 |
嘘も方便 | 嘘をつくのはよくないことだが、場合によっては嘘をついたほうがよいこともあるということ。 |
ウドの大木 | 見かけばかり大きくて役に立たないもののこと。 |
鵜の真似をする烏 | 自分の才能のほどを考えずに、見よう見まねで人の真似をすると必ず失敗するということ。 |
鵜の目鷹の目 | 熱心にものを探す様子 |
馬の耳に念仏 | いくら言い聞かせても、効き目がないこと。ありがたみがわからないこと。 |
売り言葉に買い言葉 | 相手の乱暴なことばに、こちらも負けずに、同じように言い返すこと。 |
絵に描いた餅 | 実際には役に立たない。空想は実現できず意味がないということ。 |
海老で鯛を釣る | 僅かなものを種にして、大きな利益を得る。少しの行動で多くの利益をえること。 |
縁の下の力持ち | 人の目につかないところで、人のためや仕事のために努力する人のこと。 |
縁は異なもの | 人の結びつきは不思議なものであるということ。 |
老いては子に従え | 親は子を教え育てるものだが、年をとってからは子どもに任せて言うことに従ったほうがいいということ。 |
負うた子に教えられて浅瀬を渡る | 親よりもものを知らないはずの子から、教えられることもあるものだという意味。 |
鬼に金棒 | ただでさえ強いのに、助けを得て、さらに強くなること。 |
鬼の目にも涙 | どんなに心の冷たい人でも時には情け深くなるものだということ。 |
帯に短し襷に長し | 中途半端で何の役にも立たないということ。 |
溺れる者は藁をも掴む | 追いつめられて、どうにもならない時には、どんなものでも頼ってしまうという意味。 |
火中の栗を拾う | 自分の特にならないことなのに、無理をして危険なことをすること。 |
飼い犬に手を噛まれる | 世話をしてあげた人、信用している人に裏切られること。 |
蛙の子は蛙 | 子は結局、親に似るものである。平凡な人間の子は、やはり平凡な人間になるというたとえ。 |
蛙の面に水 | どんな目にあっても、平気で何も感じないこと。全く動じないこと。 |
河童の川流れ | どんな名人でも、油断をすると失敗してしまうこと。 |
勝って兜の緒を締めよ | 成功した時にこそ、用心深くしたほうがよいということ。 |
壁に耳あり障子に目あり | 秘密や行動は、誰か聞いているかもしれない、すぐに外に漏れてしまうから気をつけたほうがいいということ。 |
果報は寝て待て | 焦らずじっと待っていればそのうちにチャンスが巡ってくるということ。 |
亀の甲より年の功 | 年長者は多くの物事や経験があって、何事もよく心得ているということ。多年の経験は尊ぶべきということ。 |
カラスの行水 | 入浴・お風呂に入る時間が極めて短いこと。お風呂があっさりしていること。 |
枯れ木も山の賑わい | つまらないものでも、ないよりはましだということ。 |
かわいい子には旅をさせよ | 子どもが可愛いのであれば、甘やかさずに苦労させなさい。そのほうが、子どもは立派に成長するという意味。 |
聞いて極楽見て地獄 | 話で聞くととても素晴らしく思えたものが、実際に見てみると全く違ってひどいものであること。 |
聞くは一時の恥聞かぬは一生の恥 | わからないことは、すぐその場で聞くのがよいということ。 |
雉も鳴かずば撃たれまい | いわなくてもいいことをしゃべると災いを招くということ。時には大人しくしている方がいいということ。 |
木に竹を接ぐ | 物事が釣り合っていないこと。釣り合いがとれないこと。 |
昨日の敵は今日の友 | 人の心や立場はすぐに変わってしまうものだから、簡単に信じてはいけないということ。 |
九死に一生を得る | 到底助からないだろうと思われた状態から、奇跡的に生還すること。 |
窮すれば通ず | 行き詰まって困り果てた時には不思議に逃れる道が見つかるもの。追いつめられるといいアイデアが浮かぶことがあるということ。 |
清水の舞台から飛び降りる | 覚悟を決めて決断し実行するということ。命がけで思い切ったことをすることや一生に一度の大きな決断をするというときに使われる。 |
木を見て森を見ず | 細かいことばかり気にして、全体を見ていないこと。 |
苦あれば楽あり | 苦しいこともあれば、楽しいこともある。人生はいいことばかりえも悪いことばかりではないということ。 |
臭いものには蓋 | 都合が悪いことは隠して、人に知られないようにすること。 |
腐っても鯛 | 本当に良い物は古くなっても価値は変わらないということ。 |
口は災いの元 | うっかり発した言葉から、災難を招いてしまうことがある。言葉は慎重に選んで話すことが大切だという戒め。 |
苦しい時の神頼み | 普段神様を拝んだりしないのに、何か困ったときだけ神様に助けを求めて拝むこと。 |
君子危うきに近寄らず | 立派な人は、身を滅ぼすような危険なことには手を出さないし、そんな場所には近づかないということ。 |
芸は身を助ける | 趣味で身につけたこと、何か一つの特技が、困ったときに意外に役に立ってしまうということ。 |
怪我の功名 | 何気なくしたことが、思いがけずに手柄になること。また、失敗がかえって良い結果を呼ぶこと。 |
犬猿の仲 | 仲の悪い間柄。修復できない仲の悪さ。 |
けんか両成敗 | 争いごとを起こした両方の人には、同じように悪いところがあるということ。 |
後悔先に立たず | 物事が起こってしまって後になってから残念に思っても取り返しがつかないということから、何かをするときにはよく考えてきちんとやりなさいということ。 |
弘法にも筆の誤り | その道に優れた人でも間違いはあるというたとえ。 |
弘法筆を選ばず | 道具選びをするのは下手な証拠ということ。 |
紺屋の白袴 | 人のことで忙しくて、自分のことをする隙がない。自分の心配をすることができない状態。 |
虎穴に入らずんば虎子を得ず | 大切なものを得るためには、危ないことでも恐れずにやらなければいけないということ。危険を顧みずに行動しないと、大きな利益・成果を上げることができないということ。 |
五十歩百歩 | 凄く違うように見えるが、本当はあまり違わないこと。多少の違いがあるにしても、似たり寄ったりしている様。 |
転ばぬ先の杖 | 失敗しないためには、前もって用心をしておくことが大切だということ。 |
コロンブスの卵 | どんなことでも最初に思いつき、実行することが一番むずかしいという意味。 |
塞翁が馬 | どんな災いも幸せのもとになるかもしれないし、どんな幸せも災いのもとになるかもしれない。人が生きていくうえで、何が幸せを招き、何が不幸を招くかは分からないということ。 |
先んずれば人を制す | 相手より一歩先に出て手を打てば、断然有利に相手を制することができるということ。 |
猿も木から落ちる | どんな上手な人にも、やりそこないということはある。その道に長けた人も、時には失敗があるということ。 |
去る者は日々に疎し | 親しかった人も遠くに離れてしまうと、だんだん親しさが薄れていくものであるということ。 |
触らぬ神に祟りなし | 面倒なことにはかかわらないほうがよいということ。 |
三人寄れば文殊の知恵 | 難題でも人が三人集まって相談、考えれば、優れた考え・アイディアが生まれるということ。 |
事実は小説よりも奇なり | この世で実際に起こることは、作り話の小説以上に不思議なことがあるということ。予想外のことが起こっても、慌てずに落ち着いて対応することが大切だということ。 |
親しき仲にも礼儀あり | 親しいからといって、失礼なことや傷つけるようなことを言うと関係が悪くなってしまうことがあるため、気をつけないといけないということ。 |
失敗は成功のもと | 失敗しても、なぜ失敗したか反省して改めれば、次には成功するもとになるということ。 |
釈迦に説法 | その道の専門家とも知らずに、偉そうに教えること。 |
朱に交われば赤くなる | 人間は環境に左右されやすく、付き合う人の善し悪しによって、良くも悪くもなるという意味。 |
少年よ大志を抱け | 若い人は、大きな目標や望みを持ったほうがよいという意味。 |
知らぬが仏 | 物事の真実や実体を知るよりも、知らないほうが得てして幸せな場合が多いという意味。本当のことを知らないほうが知ってあれこれ心配するよりも穏やかでいられるということ。 |
好きこそものの上手なれ | 好きなことは飽きずに熱心に努力するから、それゆめ上達が早いという意味。 |
雀百まで踊り忘れず | 幼いころに身につけたこと・習慣は、年をとってもなかなか変わることができないということ。 |
住めば都 | どんなに不便そうなところでも住んでしまえば、住みやすく自分にとってよい場所になること。 |
急いては事を仕損じる | 物事を急いでやると、かえって失敗する。慌てると失敗する。じっくり考えて落ち着いて行動したほうが成果が出るといういう意味。 |
背に腹は代えられない | 大切なことのためには、他の小さなことに構っていられないこと。最重要なことのために他の些細なことを犠牲にすること。 |
船頭多くして船山に登る | 物事をすすめるとき、指図する人ばかりが多くては話がまとまらないということ。 |
善は急げ | よいという思うことは、すぐに実行したほうがよいということ。 |
千里の道も一歩から | どんなに大きなことも小さなことから始まる。努力を積み重ねることで完成されるのだということ。 |
袖振り合うも多生の縁 | ちょっとした出会いも偶然ではなく何かの巡り合わせかもしれないことだから大切にしたほうがよいということ。 |
備えあれば憂いなし | 普段からなにか起きたときのために準備をしておけば、いざというときに心配がいらないということ。 |
損して得取れ | 目の前の小さな損に目をつむって、あとの大きな利益を得るほうがよいということ。 |
大は小を兼ねる | 大きい物は小さい物の代わりに使うことができる。大きいものの方が使い道が多いということ。 |
高嶺の花 | 遠くから見ていいて欲しいと思っても、実際には手に入れることができないということ。 |
他山の石 | 他の人の誤った言葉や行いでも、自分を磨く糧になるということ。 |
立つ鳥跡を濁さず | 立ち去るときは今までいたところを綺麗にしてから出るべきだということ。立ち去ったあとに揉め事などがないように始末しておくこと。 |
立て板に水 | 話しぶりがスラスラと滑らかなこと。どんどん言葉が出てくる様。 |
蓼食う虫も好き好き | 人間の好みは様々であるということ。 |
棚から牡丹餅 | 思いがけず、幸運に恵まれることのたとえ。「たなぼた」とも言う。 |
旅の恥はかき捨て | 旅先では知っている人がいないから、どんな恥ずかしいことでも平気でできるということ。 |
旅は道連れ世は情け | 世の中を渡るには互いを思いやる心が大切であるということの教え。 |
塵も積もれば山となる | 小さなものでも集まれば、大きなものになること。 |
月とすっぽん | 二つのものの違いがあまりにも大きく、かけ離れていること。著しく差があること |
月夜に釜を抜かれる | うっかりしたり、油断したりすること。 |
角を矯めて牛を殺す | 欠点を直そうとして、厳しい手段をとったため、かえって全体をダメにしてしまうこと。 |
鶴の一声 | 大勢の人たちが議論してまとまらなかったことが、偉い人の一言でそのまますぐに決まってしまうこと。つまらぬものの多くの声よりも優れた人の一声のほうが価値が高いという意味。 |
敵に塩を送る | 争っている相手でも、困っているときには手を差し伸べて助けて上げるという意味。 |
鉄は熱いうちに打て | 何かをするときには、ちょうどよい時期を逃さずにやったほうがいいということ。 |
出る杭は打たれる | 優れた能力を持つ人や目立った行動をする人は、憎まれたり、不当な仕打ちを受けたりするということ。 |
転石苔を生ぜず | 活発に動き回る生き方のほうが古くならず輝いているということ。 |
天は自ら助くる者を助く | 他人の力を当てにせず、自分で頑張る人には天の神様が味方をしてくれるということ。 |
灯台下暗し | 身近なことは案外気づかず、かえって分かりにくいこと。 |
時は金なり | 時間はお金と同じくらい大切なものだから、決して無駄にしていけないということ。 |
隣の花は赤い | 他人のものはよく見えて羨ましいということ。 |
鳶が鷹を生む | 平凡な親から優れた子が生まれること。 |
鳶に油揚げをさらわれる | 不意に横から手柄や利益、大事なものを横取りされること。 |
途方に暮れる | どうしてよいか分からずに呆然とする様子。 |
取らぬ狸の皮算用 | 当てにならない収穫、収入を見越してあてにすること。まだに手に入れていないうちからあてにして、儲けを計算したり、あれこれ計画を立てたりすること。 |
虎の威を借る狐 | 他人の権威をかさにして、自分を大きなものとみせること。威張る人。 |
どんぐりの背比べ | 特に優れたものがいなくて、どれも皆同じくらいであること。どれもこれも大した差がなく、特に目立つような違いがないこと。 |
飛んで火に入る夏の虫 | 自分の方からわざわざ危ないことに飛び込んでいくこと。 |
長いものには巻かれろ | 権力や勢力のある者には逆らわず従ったほうが得だということ。 |
泣きっ面に蜂 | 苦しい状況や不運な状態にあるのに、さらに追い打ちかけるようにして良くないことが重なること。 |
無くて七癖 | 人は誰でも癖を持っている。癖がないように見える人でも七つくらいの癖はあるということ。 |
情けは人のためならず | 情けは人のためではなく、自分のためだということ。 |
七転び八起き | 何度失敗しても、また立ち上がって挑戦し続けること。 |
習うより慣れろ | 人に言葉で教えてもらうよりも、自分で何回もやってなれるほうがうまくいくし、早く覚えられるということ。 |
二階から目薬 | 思うようにできず、効き目もあてにならないこと。 |
憎まれっ子世にはばかる | 人から憎まれたり、嫌われている人のほうが、世の中では大きな顔をしていばっているものだということ。 |
二兎を追う者は一兎をも得ず | 一度に二つのものを得ようとすると、どちらも得ることができないという戒め。 |
二の足を踏む | 勇気が出ず、尻込みする。思い切った行動に出られず、どうしようか迷う。気が進まないでグズグズすること。 |
糠に釘 | 何の手応えもない、まるで効き目がないこと。 |
濡れ手で粟 | 苦労や努力をせずに、たくさんの利益を手に入れるということ。 |
猫に鰹節 | 相手の好物をそばにおいて置くのは取られるのを待っているようなもの。間違いを起こしやすい状態になっているということ。 |
猫に小判 | どんなに値打ちのあるものでも、その値打ちの分からない人には、何の役にも立たないこと。値打ちがわからないこと。 |
猫の首に鈴をつける | とても危険なことに挑むという時や、難題にあれこれと話し合って出された考えでも誰も実行できないということ。 |
猫の額 | 面積が極めて狭い場所のこと。 |
寝耳に水 | 不意のできごとに驚く。思いがけないことが突然起こってびっくりすること。 |
能ある鷹は爪隠す | 本当に実力のある人は、それをやたら見せびらかしたりしないこと。 |
残り物には福がある | 人が取り合った後の品や最後に残ったものには意外によい物がある。遠慮深い人には思いがけない幸運がやってくることがあるということ。 |
喉元過ぎれば熱さを忘れる | 辛いこと・苦しいことも、時が立つと忘れてしまうということ。 |
暖簾に腕押し | いくらやっても手応えがなく、張り合いがないこと。 |
破竹の勢い | 止めようとしても止めらないほどの勢いのこと。 |
花より団子 | 見かけよりも、実際に役立つもののほうがよいこと。見て美しいものよりも実際に自分に利益になるもののほうがよいということ。 |
歯に衣着せぬ | 包み隠さずにありのままを言うこと。思ったままを遠慮しないでズバズバと言うこと。 |
早起きは三文の徳 | 朝、早起きをすると何かよいことがあるということ。 |
腹八分に医者要らず | 食事は満腹になるまで食べないで控えめに食べておけば病気にならないということ。 |
必要は発明の母 | 何か新しいものが生まれるきっかけは、今の生活をよりよいものにしていこうと思うことだ。 |
人の噂も七十五日 | 噂はすぐに広まるけれど、いつの間にか忘れられて長くは続かないということ。 |
人の振り見て我が振り直せ | 人のやり方をみて、自分のやり方を見直すきっかけにしたほうがいいということ。 |
人を見たら泥棒と思え | 人は信用出来ないものだから、簡単に信用せずに用心したほうがいいということ。 |
火のないところに煙は立たぬ | 何の理由もないのに噂が立つわけがない。噂が立つには何らかの理由があるからだということ。 |
百聞は一見に如かず | 何度も聞くよりも、一度、実際に自分で見たほうがずっとよく分かるということ。人から話を聞くよりも自分で体験したほうが分かりやすい。 |
瓢箪から駒 | 思いもよらないことが起こったり、冗談で言ったことが本当になってしまったりすること。 |
貧乏暇なし | 貧しいと、生活に追われて暇な時間がなくなるものだということ。 |
覆水盆に返らず | 一度してしまったこと、発言してしまった失言や変わってしまった心などがもう元には戻らないということ。行いや発言は慎重に考えて実行することが大切だということ。 |
武士は食わねど高楊枝 | 誇り高いということ。痩せ我慢すること。 |
豚に真珠 | どんなに値打ちのあるものでも、その値打ちの分からない人には、何の役にも立たないこと。値打ちがわからないこと。 |
下手の横好き | 下手なくせにそのことが大好きで熱心であること。 |
坊主憎けりゃ袈裟まで憎い | 憎いと思うと、その人のどんなに良さそうに思えるところでも憎く思えること。 |
仏の顔も三度まで | 何度もひどいことをされれば、どんなにいい人でも怒り出すということ。失敗したり失礼なことをしてしまったりすることは誰にでもあるが、それを繰り返さないことが大切だということ。 |
骨折り損のくたびれ儲け | せっかく苦労をしたのに、良い結果が得られずに疲れただけということ。 |
蒔かぬ種は生えぬ | 何の努力もしないでいい結果をまっていても駄目だということ。 |
負けるが勝ち | 無駄に争わず、相手に勝ちを譲ったほうが、結果的には勝つことになるということ。 |
馬子にも衣装 | どんな人でも外見を飾れば立派に見えること。 |
待てば海路の日和あり | 物事がうまくいかなくても、じっと待っていればそのうちにチャンスが巡ってくるということ。 |
ミイラ取りがミイラになる | 人を連れ戻しにいった人がそのまま帰ってこない。また、相手に説得されてしまうこと。 |
身から出た錆 | 自分の悪いことがもとで、自分が苦しむこと。 |
三つ子の魂百まで | 小さいうちの習慣や性質は、大人になっても変わらないこと。 |
昔とった杵柄 | 若いころに身につけた技術や腕前は、年をとっても自信があるということ。 |
無理が通れば道理が引っ込む | 無理(理屈に合わないこと)が世の中で行わると、道理(理屈にあったこと)が行われなくこと。無茶苦茶なこと。 |
目から鱗が落ちる | わからなかったことが、何かのきっかけがあって、突然、はっきり分かるようになること。 |
目の上のたんこぶ | 自分にとって何かにつけて邪魔になる人のこと。 |
餅は餅屋 | 何事も専門家に任せれば間違いない。下手に知らないことを自分でやるよりも専門家に任せたほうが早く間違いがないということ。 |
物も言いようで角が立つ | 話し方で相手を傷つけたり、怒らせたりする。口の聞き方には、十分に気をつけたほうがよいということ。 |
門前の小僧習わぬ経を読む | 人は周りの環境に影響されやすいものだということ。 |
焼け石に水 | 少しばかりの努力や助けでは、何の効き目もないこと。 |
安物買いの銭失い | 安いものを買って得したつもりが、品質が悪くて逆に損をすること。物を購入するときには、価格が安ければいいというものではなく、品質も重視することが大切だということ。 |
柳に風 | 相手が強い言葉や態度で向かってきても、それを上手に受け流すということ。 |
柳に雪折れなし | しなやかなや考えた方や対応のほうが厳しい環境に耐えることができるということ。 |
柳の下にいつも泥鰌はおらぬ | 一度うまくいったからといって、同じやり方で毎回成功できるとは限らないということ。 |
藪から棒 | 急に行うこと。出し抜くこと。 |
藪をつついて蛇を出す | 余計なことをしたり、言ったりしたために、かえって困ったことになってしまうこと。「やぶへび」とも言う。 |
油断大敵 | 油断すると思わぬ失敗のもとになるので気をつけたほうがいいということ。 |
葦の髄から天井を覗く | 狭いものの見方で大きな世界について勝手に判断すること。 |
弱り目に祟り目 | 運の悪いときに、また運の悪いことが重なること。 |
楽あれば苦あり | 楽しいことがあれば苦しいことがあるように、楽しいことだけ苦しいことだけが続くことはないということ。 |
良薬口に苦し | 自分のためになることは、得てして聞きづらい。厳しい忠告は聞くのが辛いが、自分のためになるということ。 |
類は友を呼ぶ | 似た者同士は自然に寄り集まってしまうということ。 |
瑠璃も玻璃も照らせば光る | 優れた人はどこにいても目立ってしまうものだという意味。 |
論より証拠 | 物事をはっきりさせるためには、議論するよりも証拠を出したほうがよいということ。 |
我が身をつねって人の痛さを知れ | 人の苦しみにも思いやりが必要であるということ。 |
渡る世間に鬼はない | 世の中は鬼のように薄情な人たちばかりでなく、情け深い人もいるということ。 |
笑う門には福来る | いつもニコニコと笑っている人には、自然と幸福がやってくるということ。人は愛想よく振る舞ったほうがいいことが起こりやすいということ。 |